研究を魅せるキャッチーな図

研究を魅せるキャッチーな図

こんにちは。藤本・清水・藤本研究室に在籍しております修士2年の水野允智です。我々が日々取り組んでいる研究は学会での発表や論文、社会実装や製品化などを通じて世間に公開されます。しかし、高度な研究内容を他者に伝えることは難しく、これを達成するには定性的かつ定量的な表現が求められます。特に、工学分野の研究ではより現実における感覚的なイメージが重要視されます。

こうした表現技法の一つに図があり、文章表現では困難な位置関係やシステム構成を示す際に重宝されます。口頭セッションで用いるスライドや論文などで用いられる図では、1pxレベルにまで拘って作成します。このような些細な努力によって、相手に語弊なくスムーズに伝えることができます。

また、図は研究を興味深いものに感じさせるツールとしても機能します。私が研究で扱う空飛ぶクルマは非常に近未来のモビリティとして注目されていますが、複雑な運動方程式と伝達関数ばかりでは数学的なイメージしか伝わりません。しかし、マンガやアニメーションの世界に登場するようなかっこいい図があるだけでイメージが変わります。真新しい、夢のような研究であることを一瞬で伝えることができます。これは一種のプロモーションです。研究を魅せるためにもキャッチーな図というのは欠かすことができません。

添付の図は空飛ぶクルマの一種であるTilt-Wing型の機体です。この図はCADとPower Pointという基本的なツールのみで描かれています。CADで書き出したグラフィックをPower Pointの機能によりベクター形式の文字や矢印を加えています。また、色彩や立体視などの簡易的な編集機能により少しだけ魅力的な図にすることができます。こだわる人はIpeやTeXにより完全なベクター形式で1pxのズレもない図を作成します。

先端エネルギー工学専攻HPの管理者

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