核融合ベンチャー・Tokamak Energy社ST-40トカマク合体実験がスタート！

合体・リコネクション加熱を使うと中型トカマク実験装置でも核融合炉成立の目安：１億度を容易に達成できる。小野研で見出したこのスケーリング則を元に，核融合ベンチャー企業Tokamak Energy社でST-40トカマク合体実験（写真右下）が始まりました。Tokamak Energy社は，我々と日英共同合体加熱実験を英国カラム研究所MAST実験（写真右上）を行ったGryazvevichらが作った会社で小野が顧問に入り， MAST時代から引き続き，小野研メンバーが入れ替わりながら，キーとなる合体加熱手法やイオン温度トモグラフィー計測（写真左下）を担当しています。オクスフォードは１２世紀以来の古い歴史を持つ大学町（写真左上）で，学生・教員（写真右上）はオクスフォードに宿泊しながら，ST-40合体実験の準備を進めています。まだ，弱磁場を用いた試運転に成功したところで，イオン温度は1千万度程度ですが，次の実験は３月後半再スタートを予定しており，1億度を目指して徐々に磁場を向上させていく予定です。