短期留学生との交流と核融合科学研究所での体験 (吉田・西浦研究室)

短期留学生との交流と核融合科学研究所での体験 (吉田・西浦研究室)

こんにちは!吉田・西浦研究室 修士2年の中村です。

吉田・西浦研究室には,6月25日から中国の華北電力大学の学生が,UTSIPのインターンシップ生として来ています。

これは,新領域創成科学研究科の夏季インターンシッププログラムUTSIP Kashiwaという制度で,海外の優秀な学部学生を受け入れ,研究を体験してもらうというものです。私達の研究室でも毎年約1ヶ月間,インドやイギリスなど様々な国から来たUTSIP生と研究を行なってきました。

修士1年が主体となり,UTSIPのチューターとして研究や生活を共にするので,入学してまだ日の浅い中,自分の研究室について英語で説明し,UTSIP生が分からないことを教えてあげるという経験を通して,自分の研究内容に対する理解も深まります。このような形で同世代の外国人学生と交流をするのは,海外の研究者と協力して研究を行うためのコミュニケーション力の向上や,文化の違いを学ぶのに非常に良い機会となっています。

7月13日には,UTSIP生と一緒に,岐阜県土岐市にある自然科学研究機構 核融合科学研究所(NIFS)に見学へ行きました。核融合科学研究所には,大型ヘリカル装置(LHD)があり,将来のヘリカル型核融合炉実現に向けて様々なプラズマ研究が行なわれています。私達の研究室も,この核融合科学研究所と積極的に共同研究を行なっています。その見学した時の様子を少し紹介したいと思います。

 ビデオによるプラズマ実験などの紹介の後,施設内を見学していきました。
上の写真は,大型ヘリカル装置の制御室です。実験中は,ここで装置の制御やデータ収集が行なわれます。テレビドラマ『下町ロケット』の撮影ロケ地にもなりました。(JAXS管制室のシーン)

大型ヘリカル装置の中に入るというバーチャルリアリティ(VR)を体験できるコーナーがありました。プラズマが目の前に迫って来たり, 閉空間を歩き回る感覚が体験できたりして,とても面白かったです。

この日はプラズマ実験が行なわれていなかったので装置の近くまで行き,実際に使用している計測器など普段見ることのできないものを見ることができました。


大型ヘリカル装置は直径約13mで,ヘリオトロン磁場配位を用いた世界最大の超伝導プラズマ閉じ込め装置です。とても迫力がありました。装置の前で,吉田・西浦研究室の見学に行ったメンバーで写真を撮りました。

自分の研究室の装置(磁気圏型プラズマ装置RT-1)や計測器の違いも知ることができ,勉強になりました。

核融合科学研究所では,一般公開なども行なわれています。皆さんも,ぜひ一度核融合科学研究所に足を運んでみてください。そして,プラズマ核融合に興味を持った方は,吉田・西浦研究室へ見学に来て下さい。

先端エネルギー工学専攻HPの管理者

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