6月18日に東京練馬区にある東京学芸大学附属国際中等教育学校で今年最初の出前授業をしてきました。同校はSSH(Super Science High school)およびSGH(Super Global High school)に指定され幅広く活躍しています。今回は約120人の中等4年生(高校一年生)が対象でした。
同校は今夏にミシガン州立大学の主催で「Nuclear Science」を大テーマとする日米の高校生交流プログラムに参加するとの事であり、核エネルギーに対して大変高い関心を持っています。今年4月には、14歳の時に自宅のガレージで核融合実験を成功させた天才少年と言われたTalyor Wilsonさんを同校に招いて講演を聞いたそうです。
私の授業に対しても、「核融合炉の持続可能性について、他のエネルギーと比較しつつ教えてください」、「核融合エネルギー自体にはどのようなリスクがありますか」、「高レベル放射性廃棄物の半減期を人工的に操作することはできないのですか」、などの核融合および原子力関連の15件近くの質問が事前に寄せられていました。従って、今回の授業では今までと違って、これらの質問に出来るだけ答えるべく講義内容を調整しました。それでも時間が無かったので半分くらいしか回答できなくて残念に思っています。
“昨日、学校の課題のために徹夜している生徒たちが居ますので、もしかしたら授業中に居眠りするかもしれません”、と先生から事前にお話しがありましたが、幸いにも生徒さん達は居眠りする事なく目を輝かせて私の授業を聞いてくれました。授業が終わった後も沢山の質問があり、私としては大変楽しい出前授業でした。
東京学芸大学附属国際中等教育学校への出前授業
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