本の出版

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こんにちは、先端エネルギー工学専攻の小泉宏之です。大学院入試も終わり平穏を取り戻しつつある晩夏に、拙著3冊(章担当等の部分的執筆)の刊行連絡が、偶然にもほぼ同じタイミングでやって来ました。新書の刊行はいつでも嬉しいものですので、ここで紹介させてもらいます。

 一冊目は、こちら:
「素朴な疑問VS東大 「なぜ?」から始まる学術入門」 (KADOKAWA) 東京大学広報室 (編集),2023
https://www.amazon.co.jp/dp/4046063181

東京大学の広報誌「淡青」の同名の特集号が書籍化されたものです。身近な気になる21の質問に東大教員が回答するという形の特集で、私の回答した質問は「どうして人工衛星は落ちてこないの?」というものです。「落ち続けています」という回答をしています。元記事を執筆したのが2022年7月あたり、特集号が出たのが同年10月、書籍化が決定して校正したのが2023年6月あたりですので、とてもスピーディな刊行ですね。

次いで、二冊目は、こちら:
“Next Generation CubeSats and SmallSats – Enabling Technologies, Missions, and Markets,” ELSEVIER Editors: Francesco Branz, Chantal Cappelletti, Antonio J. Ricco, John Hines, 2023 Paperback ISBN: 9780128245415, eBook ISBN: 9780128245422
https://shop.elsevier.com/books/next-generation-cubesats-and-smallsats/branz/978-0-12-824541-5

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これは完全に専門記事ですね。Chapter 19: “Dual-mode propulsion systems for SmallSats”をイリノイ大学のJoshua L. Rovey先生と一緒に執筆しました。Dual-mode propulsion(デュアルモード推進)というのは、1つの推進剤を使って2つ以上の推進機を作動させる推進のことです。私の研究室で開発してPROCYONという小型宇宙探査機に搭載して宇宙で動かした「イオンスラスタとコールドガススラスタの統合推進機」について記しています(どちらもキセノンで作動します;作動は2015年のことですね)。これを執筆したのは2021年2月でしたので、刊行まで2年半と結構かかりました。

そして、三冊目が、こちら:
“The Nanosatellite Revolution: 30 Years and Continuing,” SPIE Editors: Henry Helvajian; Siegfried W. Janson,2023 DF ISBN: 9781510649347, Print ISBN: 9781510649330
https://www.spiedigitallibrary.org/ebooks/PM/The-Nanosatellite-Revolution-30-Years-and-Continuing/eISBN-9781510649347/10.1117/3.2618157?SSO=1

この中のChapter 3: “One Year On-Orbit Operation of a Micropropulsion System Using an Ion Thruster and Cold-Gas Thrusters on the 50-Kg-Class Micro Space Probe, PROCYON”を執筆しました。二冊目と同じくPROCYONの推進系の話ですが、学術的説明ではなく、運用備忘録をイメージして記しました。その昔、2016年にプラズマ・核融合学会誌において「超小型深宇宙探査機PROCYON 推進系:開発から宇宙運用までの道のりと教訓」という記事を書いたことがあったのですが、こちらが打上前の開発備忘録とすると、今回の執筆は打上後の運用備忘録であり、(自分の中では勝手に)対になっています。いや、なっているはずです。なにしろ、これを執筆したのは2019年3月(!)であり、4年前に4年前の出来事を思い出しながら執筆していたわけで、今、内容はほとんど覚えていません(読み直すのも嫌なので)。ただ、宇宙運用のかなり細かいところ(苦労したところ)を書いたのは間違いなく、ブロックコマンド#214という、運用のハイライトかつ極度にマニアックな話も載っているはずですので、興味がある方は読んでみていただければと(Amazonで140USDと高めですが…)。

そして、最後に大事なことを言わなければなりません。今回の3冊、いずれも私に印税は一銭も入ってきません(なぜ??)。このため「印税で飲みましょう」というお誘いは、全て却下となりますのでご了承のほどを。。。お祝い飲みを企画してくれるのであれば、妨げるものは何もありません。しかし、なぜ??

先端エネルギー工学専攻HPの管理者

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