ロケットエンジンと宇宙探査の新書

ロケットエンジンと宇宙探査の新書

こんにちは,小泉です.この夏に執筆した新書「宇宙はどこまで行けるか-ロケットエンジンの実力と未来」が中公新書から出版されました.一般の方向けに宇宙探査の面白さ,方法,そして未来を語っています。ロケットエンジンと題売っていますが,どうやって宇宙に行き,どこをどうやって探査するのか,という宇宙探査の本になります.

専門知識は全く不要ですので「毎日ニュースで届く宇宙開発にまつわる話題を楽しみたい」「宇宙に興味があるけど難しそうなので敬遠気味」「大学や大学院で宇宙工学を学びたいかも」という方に特におすすめです.逆に,この道の専門を既に進んでいる方にとっては,全貌を把握するためには本書をおすすめしますが,宇宙推進工学や宇宙探査をしっかり勉強するためには専門書をおすすめします(Rocket Propulsion Elements, 電気推進ロケット入門イオンエンジンによる動力航行Exploring the Solar Systemなど).

なお,本書は2015年夏から10回にわたり開かれた「科学バー ロケット編」の講演をベースとしています(最近,刊行記念で第11回を開催しました).地球から宇宙へ,さらに遠くの宇宙へとテーマを徐々に遠くへ移しながら,宇宙探査に必要な技術とその将来を紹介する構成が特徴です.また,当研究室における小型イオンエンジン(PROCYONおよび”ほどよし4号”に搭載)の開発話や,各種電気推進(イオンエンジン,ホールスラスタ,磁気ノズルスラスタなど)の特徴や将来についても記載しています.

宇宙探査の鍵となる技術,これまでの成果,そして未来の姿を感じてみてください.

先端エネルギー工学専攻HPの管理者

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