武田展雄先生の最終講義と退職記念交流会が行われました

武田展雄先生の最終講義と退職記念交流会が行われました

平成30年3月31日をもって東京大学を定年退職される先端エネルギー工学専攻教授(工学部航空宇宙工学科学部兼担)武田展雄先生の最終講義が、3月2日東京大学柏図書館メディアホールにて行われました。大学および産業界から180名を超える聴講者が集まるなか、『航空宇宙機用複合材料の発展とともに-実験微視力学からライフサイクルモニタリングまで-』と題して、武田展雄先生がこれまで取り組んでこられた炭素繊維強化プラスチック樹脂基複合材料(CFRP)のミクロンレベルでの損傷発生・進展プロセスの可視化とその定式化や、世界初の複合材埋め込み用細径光ファイバの開発およびそれを用いた革新計測技術の構築、さらには成形シミュレーション計算科学手法との融合による複合材構造の知的生産科学に関する取り組みについてご講義されました。幼少期から米国での学位取得を経て、日本そしてご自身の独自性を追及し続けた40年間の研究教育活動での多岐にわたるユニークな経験談に、聴講者は熱心に聞き入っていました。

またその後、柏の葉カンファレンスセンターに場所を移して退職記念交流会が行われました。歴代新領域創成科学研究科長および柏キャンパス各研究所長による合同での乾杯にはじまり、新領域創成科学研究科長も勤められた武田展雄先生が取り組まれた柏キャンパス内の友好を象徴するような暖かい雰囲気で会が進行しました。多数の研究室卒業生も集まり、武田展雄先生を中心に輪が生まれ、懐かしい話に花が咲きました。またプロのダンサーによるミュージカルダンスも披露され、武田展雄先生も飛び入り参加されるなど、参加者全員が楽しいひとときを過ごしました。
武田展雄先生のご健康と益々のご活躍を心より祈念いたします。