数値流体力学とデータ同化

数値流体力学とデータ同化

こんにちは。鈴木研究室M2の先崎です。ここ数日、さらに寒さが増し、いよいよ本格的な冬を迎えました。冬は苦手で、少し前に見た美しい紅葉を懐かしく感じますが、四季のある日本ならではの変化ともいえるため、この寒さもまた一興なのかなと思うことにしています。
今回は私の研究内容、日々の研究生活、そして先日行われたオンライン学会について書きたいと思います。
私は航空機事故の減少に向け、困難とされている晴天乱気流の予測に関する研究を行っています。流体のシミュレーションとデータ同化を組み合わせた高精度な予測技術の構築を目指しており、写真は異なる流入速度を持った2つの2次元層流流れ間のデータ同化の結果です。データ同化とはシミュレーションモデルに観測値を入力して、より精度の高い結果を得る統計的推定技術です。地球科学分野で発達してきた技術で、現在も天気予報などに活用され ています。根本となる推定手法は流行りの AI と同じものであり、非常に面白く、夢のある技術なのでもっと多くの人に認知されてほしいなと個人的に思います。
昨今のコロナ禍のため、自宅からリモートで研究室のPCに接続し、より高精度なシミュレーション結果を得るため試行錯誤を繰り返す日々を送っています。一人でプログラムと向きあう時間が長いため精神的にタフですが、教授からいただいた助言等をもとに研究進捗が得られる瞬間の喜びは大きく、研究の楽しさを実感しています。
先日参加したオンライン学会(第35回数値流体力学シンポジウム)での研究発表では自身の研究の意義をきちんと理解してもらうことができ、今後にむけてアドバイスも貰うことができました。また、他の多くの研究発表を聞くことが出来て非常に有意義な経験となりました。現地開催の学会に参加したい気持ちはやまやまでしたが、自宅にいながらここまで充実な学会経験を得られることの驚きと運営の方への感謝の気持ちを抱いております。
残り少ない修士生活となりましたが、よりよい研究成果が得られるよう楽しみながらプログラムと向き合っていきたいと思います。

先端エネルギー工学専攻HPの管理者

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