久々の飛行機出張(Go To JAXA能代試験場)

久々の飛行機出張(Go To JAXA能代試験場)

皆さんこんにちは、大崎研の寺尾です。
まだまだコロナ禍は予断を許さない状況とはいえ、ワクチン接種が進んできた甲斐あってか、少しずつ感染者が減り始めていますね。
私も既に二回打ちましたが、副作用はキツかった・・・。

個人的には、来年の国際学会がホノルルなので、是非とも早く収まってほしいものです・・・(理由がそこかい!という突っ込みはナシで笑)

さてさて、その前哨戦(?)といっては何なのですが、先日に約一年半ぶりの飛行機による出張で、秋田に行ってきました!用務先は能代市にあるJAXAの能代ロケット試験場です。
関東と比べると、現地はさすがに涼しく、過ごしやすい場所でした。

【能代ロケット試験場】
https://www.jaxa.jp/about/centers/ntc/index_j.html

現在、電動航空機をはじめとした将来の航空旅客機に関する研究を行っており、液体水素も重要な技術要素の一つとなりうるということで、今後の研究のことも考えて、実験施設等の調査に行ってまいりました。

写真(JAXA HPより引用)に示す試験場は海岸に面しており、周囲には数多くの風力発電機(2 MW、ダイレクトドライブ方式)が稼働していました。
試験場内にはエンジン関連の様々な建屋が配置されているほか、液体酸素のタンクやロケットエンジンを噴射した際の炎を上方に逃がすためのコンクリートのスロープ等がありましたが、炎の影響でコンクリートが剥げて中の鉄パイプが露出していたのがなかなか生々しかったです・・・。

メインの見学場所ですが、実際に液体水素を供給して試験を行う場所と状況を監視する計測室が直線で200 m位離れており、当日は京都大学の研究グループの実験の様子を見学することができました。

計測室から約200 m離れた建屋の近くには巨大な液体水素のタンクや輸送パイプが敷設され、実験用建屋内には液体水素用の複数の圧力弁パネル等が配置されていました。また、実験サンプルを格納するための巨大なクライオスタットに張り巡らされた複数のパイプや、合計400 Aの電源など、その規模に圧倒されました。

液体水素の実験というのは、恥ずかしながら私も学生時代から行ったことがなく、「20 Kの冷却環境」を作り出すための施設が今一つ想像できなかったのですが、想像を超える施設規模ながらようやくイメージを持つことができました。

今後、液体水素はエネルギー問題等をはじめとして世界的に重要なファクターになってくると思いますが、電動推進航空機や超電導関連の研究に携わるものとして、今回の出張は非常に有意義なものとなりました。

今回の出張で見学した施設を参考にして何か新しい研究テーマを考えてみようかと思います。

そしていかにお金を持ってくるか・・・汗

先端エネルギー工学専攻HPの管理者

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