真空チャンバーと過ごす日々

真空チャンバーと過ごす日々

皆さん、こんにちは。鈴木研究室M2の小林光亮です。

最近の気候は、秋めいたかと思えば、激しいゲリラ豪雨が降ったり、強い日差しに襲われたりと、目まぐるしく変化していますね。個人的に、洗濯物は外干し派ということもあり、干すタイミングに常に頭を悩ませる毎日です。

さて今回は、私が柏の葉キャンパスで行っている実験について書きたいと思います。

写真は、鈴木研究室の小型真空チャンバーです。15分足らずで40Paの低圧環境を実現してくれる、私の研究に欠かせない相棒です。

というのは、私の研究では、大気圏再突入初期の高高度飛行で衛星の対気姿勢角を測定可能な新型センサの基礎検討を目的としているからです。このセンサの使用を想定している高度400km〜200kmは“電離圏”と呼ばれる大気がプラズマ化していて、かつ、非常に低圧な環境であるので、その類似環境の再現のために真空チャンバーが欠かせないのです。

この新型センサの肝は、プラズマ測定器のファラデーカップを用いて、衛星周りのプラズマ流量を複数個所で測定し、衛星の対気姿勢角を求めるということにあります。そのため、本研究の第一歩として、まずはファラデーカップのプラズマ流れに対する計測特性を調べようとしているのですが、実際はその前段階の実験環境セットアップで四苦八苦しています。

しかし、その道のりが大変な分、実験を手助けしてくれる研究室の方々への感謝や、地道に準備を重ねる重要さを実感することができる、大切な時間だなとも思います。

最後の学生生活も残り半年となってしまいました。晴れ晴れとした気持ちで修了できるよう、真空チャンバーとともに一日一日と向き合っていきたいと思います。

先端エネルギー工学専攻HPの管理者

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