先端エネルギー工学専攻から新たなステップへ ~ 卒業後の進路と大躍進に向けた挑戦 ~

先端エネルギー工学専攻から新たなステップへ ~ 卒業後の進路と大躍進に向けた挑戦 ~

昨年度末まで先端エネルギー工学専攻 堀・藤本研究室に所属していた畑です。今年度から生産技術研究所 高宮研究室の助教となりました。
今日は私のこれまでの研究活動,そして新天地でのチャレンジについて書きたいと思います。この記事が先端エネルギー工学専攻での研究活動や卒業後の進路などについて,少しでも参考になれば幸いです。

まず,これまでの研究活動を簡単に紹介します。
私は修士課程と博士課程を堀・藤本研究室で過ごし,走行中の電気自動車(EV)に無線で電気を送る「走行中ワイヤレス給電」に関する研究をしていました。未来の交通を担うEVの革新的なエネルギー供給手段を確立することで自動車の電動化,さらには交通分野における脱炭素化を推進し,クリーンで安全なクルマ社会を実現することが目標です。
博士論文では走行中ワイヤレス給電技術の制御設計とシステム構築を焦点に,さまざまな技術提案および実車走行を含む実証実験に取り組みました。これらの研究活動を通して,発想の根幹となる基盤技術を修得し,物事の本質を見極める論理的思考力,理論構築から実機検証までを一貫して行う実行力,新技術やアイデアを明快に伝える説明力などを育めたことは今後の研究活動の大きな支えになると確信しています。

今年4月からは新たな所属である生産技術研究所 高宮研究室で大きな環境の変化に直面しながらも,日々全力で研究や業務に取り組んでいます。
高宮研究室ではLSI(Large-Scale Integration / Large-Scale Integrated circuit)設計をコア技術として,IoT分野やウェアラブル/インプランタブルデバイスなどの電源供給技術について研究しています。また,私が専門とするパワーエレクトロニクス分野との融合によって,「集積パワーマネジメント」という新たな研究分野を切り開き,従来技術にとらわれない革新的な研究開発に取り組んでいます。
今後の研究では高宮研究室の強みであるLSI設計技術(弱電系)と自分の強みである電源制御技術(強電系)を融合させて,世界で誰も成し遂げていない革新技術の開発を目指しています。新たな学術分野に飛び込むことはとても勇気がいりますが,互いに刺激を受けながら最先端技術を共に創り上げていく環境は自分を大きく成長させてくれると感じています。

新たな環境では未知な部分も多く,勉強の毎日ですが,何かにチャレンジすることは初心に立ち返る良い機会になっています。大学院での研究活動を通して得た知識と技術をもとに,今後はあっと驚くような技術を築き上げて,先端エネルギー工学専攻のOBとして大躍進できるよう,日々の研究に励みたいと思います。

先端エネルギー工学専攻HPの管理者

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