EGG、宇宙賞をもらう

EGG、宇宙賞をもらう

ちょっと前の話になるが、3月末に日本機械学会宇宙工学部門から「宇宙賞」という名前の賞をいただいた。昨年1月に国際宇宙ステーションを出発し、5月に大気圏に突入して燃え尽きた超小型衛星EGG(全長約30cm、重さ4kg)の飛行実験成果によるもので、EGG開発チームとしての受賞である。これはうれしい。鈴木研では20年近く、傘のように広げてから使う大気圏突入用の空気ブレーキ(エアロシェル)の研究開発を続けている。その時の初代学生がJAXAに勤めて研究室を持ち、その友達の研究室が仲間になり、あるいは、別の元学生が大学に勤めて研究室を持って、という具合に集まってチームができた。

EGGの次はBEAKということで、2020年度打ち上げを目指して開発中である。今度も4kgの小さなボディのまま、小さなエンジンを搭載したり、大気圏突入飛行中に機体を分離したりと、アイデアてんこ盛りである。BEAKはまだ開発が始まったばかりなので、お楽しみはこれからだ、といった感じだろうか。

ところで、宇宙大作戦(スタートレックのことです)、アポロ11号の月面着陸と、SFと現実をごちゃまぜにして家のテレビにかじりついていた世代(私のこと)にとって、「宇宙」という言葉には何とも言えない郷愁を感じる。いつか、宇宙旅行ができたら、きっと「ただいま」という気持ちになるのだろうなあ。

鈴木宏二郎

先端エネルギー工学専攻HPの管理者

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