小野亮研究室

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システム電磁エネルギー講座

プラズマ応用工学

小野 亮教授

ONO, Ryo

小野亮研究室

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プラズマの反応を用いたエネルギー、環境、バイオ医療技術の開発を行っています

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研究室紹介

放電プラズマは、その強い化学反応性を活かした様々な応用技術があります。例えば環境汚染ガス処理や水処理などの環境技術、燃焼支援や着火、燃料合成などのエネルギー技術、半導体プロセスや薄膜合成、表面処理などの材料技術、最近では遺伝子導入や癌治療などのバイオ医療技術があります。当研究室では、このプラズマで起きている反応をレーザー計測とシミュレーションで解き明かす基礎研究に取り組んでいます。また、これら放電プラズマの応用技術の開発にもいくつか取り組んでいます。
放電プラズマでは、周囲のO2やH2Oなどの分子が放電中の電子と衝突反応を起こし、イオン化、解離、励起、付着などの反応が起きます。解離でできたO原子やOH分子はラジカルと呼ばれ、非常に化学反応性が高くなります。イオンや励起種も反応性が高くなります。これら活性種の反応性を生かして、環境汚染物質を分解したり、表面処理を行ったりします。

教員経歴

1995年に東京大学工学部電気工学科卒業、2000年に工学系研究科電気工学専攻博士課程修了。その後、東京大学新領域創成科学研究科助手、産業技術総合研究所の爆発安全研究センター研究員を経て、2005年東京大学高温プラズマ研究センター助教授、2008年から現職。大気圧プラズマのレーザー計測やシミュレーションによるプラズマの基礎研究とともに、環境応用、水処理、プラズマ支援燃焼、色素増感太陽電池の表面処理、プラズマ癌治療などの応用研究に取り組んできた。この他、誘電体フィルムの帯電電荷計測や、静電気放電による水素着火の研究にも取り組んできた。