
堀・藤本研究室の博士3年の山田翔太と申します.堀・藤本研では,制御工学を用いて,メカトロニクスシステムのモーションコントロールや,無線電力伝送の研究を行っています(web: https://sites.google.com/edu.k.u-tokyo.ac.jp/hflab).
ここでは,6月の上旬及び下旬にオーストリアのケアンズと,アメリカのミルウォーキーで開催された2つの国際会議に参加してきたため,その様子を簡単に報告したいと思います!
まず,6月13日から15日にかけて,The 27th International Symposium on Industrial Electronics (ISIE)(web: http://www.ieee-isie2018.org/index.php)に参加してきました.Industrial Electronicsの分野の研究者が集まるAnnual conferenceです.
開催地はオーストラリアのケアンズ!! 人生初の南半球.冬なのに暖かい常夏のリゾート,ケアンズです.
ビーチの印象の強いケアンズですが,周辺にはワニが出るらしく,遊泳可能なビーチはありません.代わりに下の写真にあるように,海沿いに人工プールがあり,無料で開放されています.BBQもプールサイドで出来るそうで最高ですね.
まさに南国な訳ですが,一番印象深いのはオーストラリア訛りでした.初めは驚きましたが,旅の終盤では慣れました.日本の中でさえ訛りや方言がこれだけあるのだから,むしろイギリスとオーストラリアはあれだけ離れているのにそこまで差異はなくて凄いのかもしれないと思い始めました.
学会では,中国のプレゼンスが目立ちました.他学会でも同様のことから,これからどんどん中国の躍進は続くことでしょう.日本のモーションコントロールの分野も是非盛り上げていきましょう!質はまだまだ負けていません!
次に,6月28日から30日にかけて,American Control Conference (ACC)(web: http://acc2018.a2c2.org) に参加してきました.修士1年の時は査読で落ちてしまい,博士3年にて漸くリベンジ.制御系では有名な学会です.1623本の投稿があったそうで,非常に大規模な学会でした.
会議の行われたミルウォーキーは,ウィスコンシン州にあり,五大湖の1つミシガン湖の西のほとりにあります.ちなみに,ミシガン湖は琵琶湖86個分程度の面積のようです.下の写真の街路樹の向こう側はミシガン湖です.そして,写真左中央の特徴的な建物は,Milwaukee Art MuseumでACCのClosing Ceremonyで使われました!この独創的な建築スタイルから,スペイン人建築家のサンティアゴ・カラトラバの作品だと気付かれた方も多いのではないでしょうか.私は,「なにこれ,鯨?」となりました.
下の写真は,ミルウォーキー川沿いの街の様子です.写真中央に見えるように,大型船の通行のための可動式の橋がたくさんありました.良い雰囲気ですね!
夜は川沿いのレストランで先生や研究室の先輩とご飯を食べました!(私は中央白シャツ)Milwaukeeはビールで有名です.有名なのはmillerという銘柄です! また,Milwaukeeは札幌とミュンヘンとで,世界三大ビール産地とも呼ばれているようですね.
頑張って進めた最新の研究成果を国際会議で発表して,世界の研究者と議論をして,世界に向けて発信することは,大学院生生活,ひいては研究そのものの醍醐味なのではないでしょうか.国際会議に参加して毎度思うのは,日本人(私を含む)の英語プレゼン力の低さです.良い研究をしていても伝わらなければ意味がありません.「グローバルでタフな東大生」,目指していきましょう!