こんにちは、先端エネルギー工学専攻の寺尾悠です。某K先生のタイトルにかぶせる形で、私も宣伝させていただきます(笑)
この度、僭越ながら「超電導分野」を初めて学ぶ学生さんや、企業エンジニアの方々向けに単著で本を書かせていただきました。12/1に発売済みです。
ビギナーのための超電導 理論・実験・解析の超入門
寺尾悠
https://www.kindaikagaku.co.jp/book_list/detail/9784764960718/
本書は、以下の章構成になっています。
第1章 超電導概論
第2章 超電導材料を用いた実験
第3章 超電導電磁現象のモデル化
第4章 永久磁石の電磁界解析
第5章 バルク超電導体内に流れる電流密度の考察
第6章 n値モデルを用いたバルク超電導体の着磁解析
付録
超電導分野の本は電気工学及び電子工学を合わせるとそれなりに専門書が出ているのですが、初学者が学ぶための本(特に電気工学分野向け)はなかなか少なく、私も学生時代に大家の先生方が書かれた「難しい本」で頭を悩ませながら学んだ記憶があります。
それはそれで一つのオーソドックスな勉強法ですが、私個人は高校や浪人時代に本当に出来が悪く、「手取り足取り」のレベルで先生に聞きに行っていた人間なので、それこそ基礎の基礎、「掛け算の九九表」や「1 + 1 = 2」レベルの本があってもよいのではないかと思い、書いたのが本書です。
内容としては超電導理論関係の基礎(第1章)、超電導の基礎実験(第2章)、超電導電磁現象計算の基礎(第3章)、有限要素法解析ソフトCOMSOLによる超電導解析の基礎(第4, 5, 6章)という構成になっています。
あくまで初学者の方々が難しい本を読む前の「踏み台」としての位置づけなので、これ一冊で超電導分野すべてをカバーできるものではないですが、それでも最初の一歩としては理論、実験、解析のすべての入り口を学ぶことが出来るので、初学者の方々が1冊持っていたらそれなりに便利かなと手前味噌ながら思っています。
特に、難しい専門書に唐突に登場する数式等はMaxwell方程式からどの様に導かれるのかはそこそこ丁寧に書いていますし、可能な限り計算の途中課程も省略せずに書いています。
また、研究室や学会あるある、果ては自分の学生時代の合コン話まで網羅した、幅広い(?)トピックのコラムも入っています。
印税は一応入るようですが、印税で飲みに行くためには、当然ながらそれなりに売れなければいけません・・・。ということは、ご察しの良い皆様はもうお分かりですね?本書をどっさりと買ってください!笑
冗談はさておき、本書を書くためにお世話になった大崎先生をはじめとする研究室の皆様、学会の皆様、家族とすべての方に感謝致します。
ぴ~えす
某K先生の様に、ビールと著書を持って爽やかな「イケメン写真」を取りたかったのですが、気が付けばパリピ感満載の写真となってしまいました・・・笑