こんにちは。小野亮研究室修士2年の近藤です。
去る7月、小野亮研究室修士2年の学生3人と小野先生とで、札幌で開催されたプラズマの国際学会ICPIGに参加しました。ICPIGは、今年で34回目を数える権威ある学会で、プラズマの基礎研究や計測をはじめとして、表面処理やバイオ・医療への応用など、プラズマに関する幅広い研究の発表が約1週間にわたり行われる学会です。2年に一度開催されるそうですが、今年はたまたま札幌で行われるということもあり、修士2年の学生も全員参加することになりました。
私達はそれぞれポスター発表という形で研究内容を発表しました。私は国際学会での発表の経験は初めてで、拙い英語ながら何とかポスターの説明をこなしました。私の研究内容はこの学会ではやや少数派なこともあって、それほど多くの質問はされませんでしたが、自分の研究内容に興味を持ってもらえることは嬉しいものです。また他の研究者の研究成果の発表を聞くのも興味深く、また刺激にもなりました。普段あまり論文で読まないような、自分の研究分野の少し外側となる分野の発表も聞くことができ、それによって視野を広げられることも学会に参加することの魅力だと思います。
ところで学会での楽しみといえば、現地での観光や食事も忘れてはいけないでしょう。6日間の札幌滞在中には、海鮮や味噌ラーメン、ジンギスカンなど北海道の美味しいものを一通り楽しみ、また時間を見つけて札幌市街や羊ヶ丘展望台(クラーク博士の像のある丘です)、小樽などにも観光に行きました。今年は梅雨明けが遅く、この期間は関東では雨だったようですが、北海道は天候に恵まれてよく晴れており。展望台からも素晴らしい景色を楽しむことができました。学会期間終了後は学生3人で札幌から少し足を伸ばし、登別周辺に観光に行きました。旅館では、立派な温泉に浸かり、美味しいカニ料理をいただいて、とても充実した旅の締めくくりになりました。
ICPIGでは、国際学会での発表という貴重な経験ができました。次は9月に熊本で開催される静電気学会です。こちらは静電気やプラズマに関する比較的小規模な学会で、私たちも研究成果を発表する予定です。こちらでも、熊本の観光や美味しいもの、ではなく、最新の研究成果を聞けることが楽しみです。