球状トーラス合体実験装置TS-4Uの改装を皆で行いました。

球状トーラス合体実験装置TS-4Uの改装を皆で行いました。

小野靖研究室本郷グループでは,大半径0.2mで高磁場(〜0.5T)が特徴のTS-6球状トーラス合体実験装置に加え,大半径0.5mの球状トーラス合体実験装置TS-4Uでも高磁場のトーラスプラズマ合体加熱実験を本格化しつつあり,この度,高磁場実験に耐えられなくなってきた内部コイルを高磁場型のコイルに交換する改装を業者・教員・学生総出で行いました。TS-4U内部を開ける作業は時折行いますが,今回はフラックスコアと呼ばれるトロイダル巻線に加えてポロイダル巻線も有する高磁場コイルをセットし,合わせて2種類の内部コイル,中心対称軸上には高磁場トーラスコイル・ソレノイドコイルを設置しました。高磁場フラックスコアにより,高磁場トカマクだけでなく,高磁場スフェロマックの合体によってFRC(磁場反転配位)の生成,さらにFRCにトロイダル磁場を印加した超高ベータ球状トカマクの生成も高磁場領域の開拓が可能になります。keV超の高イオン温度を達成した高磁場トカマクプラズマ合体の今後の焦点は,合体後に生成される興味深い超高ベータ配位の把握であり,既に絶対極小磁場配位の形成など面白い現象が見つかっています。英国核融合ベンチャーのST-40実験とも連携しながら,検証を進める予定です。

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