学会発表と実験装置のメンテナンス

学会発表と実験装置のメンテナンス

 こんにちは、吉田・齋藤・西浦研究室、新修士2年の中澤です。
 3月に行われた日本物理学会の年次大会に参加しましたので報告します。
 私はRT-1装置内の波動伝播に関する発表をしました。研究室内での発表リハーサルや、先生から数々のアドバイスを頂いたおかげで、自信を持って発表に臨むことができました。質疑応答では様々な分野の方々から質問・コメントを頂き、非常に有意義な時間となりました。次の学会発表や7月の中間審査にむけて引き続き研究に取り組みたいと思います。

 また、RT-1装置のメンテナンスを本日行いました。こちらについても報告します。
 RT-1装置には計測機器や排気のためのポートが多数あります(1枚目の写真)。その中の一番大きな真空排気用のベローズ継手(赤く囲った箇所)を取り外し、装置内部に入り内部の機器のアップグレードや点検をしました。
 2枚目の写真は真空排気用ポートから見た内部の様子です。下方にはドーナツ状の高温超伝導コイルが見えます。実験時にはこの重さ100kgほどの超伝導コイルが磁力により真空容器の中央位置まで浮上し(3枚目の写真右側)、惑星を模した磁気圏を形成します。プラズマはこの磁気圏で閉じ込められ、磁力線に沿って輝きます(写真左側)。
 内部での作業が終了すると、取り外したベローズ継手をクレーンで持ち上げ、再び取り付けました。最後に真空排気を行い、リークなどの大きな問題がないことを確認し、作業は終了しました。
 明日からは、4月8日に再開される実験にむけて超伝導コイルの冷却や計測装置の校正などの実験準備を進める予定です。新年度も迎え、忙しい日々となりそうです。

先端エネルギー工学専攻HPの管理者

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