山田 弘司 教授の着任

山田 弘司 教授の着任

2020年2月1日付にて,山田 弘司 教授が先端エネルギー工学専攻(基幹講座,核融合エネルギー工学講座)に着任いたしました.研究室への配属は2021年度入試(2020年夏実施)より開始されます.

教員/研究室の紹介:
プラズマの磁場閉じ込め実験を基盤とした研究を進めています。エネルギー問題が今世紀、ますます深刻になっていくことは想像に難くありません。核融合はこの問題に対する考え方を根本的に変えることを可能とするものです。核融合を起こすためには1億度を越える温度が必要で、燃料となる水素は「プラズマ」という電離した気体になります。このプラズマは生物ほどではないにしろ大変な複雑系ですし、核融合炉という工学システムもしかりです。1億度のプラズマを作るだけならできているのですが、核融合エネルギーの実現に向けて、まだまだ深い科学的理解(ものの見方)を獲得し、極限環境での高度な制御技術(ものの転がし方)を確立していかねばなりません。そのため、大型ヘリカル装置実験(岐阜県土岐市)を中核として、非線形性に満ちたプラズマの振る舞いを予測する物理モデルの構築と燃料サイクルなどのシステムダイナミクスの制御に取り組んでいます。

教員経歴:
1959年、大阪生まれの京都育ち
1982年 東京大学工学部原子力工学科卒業
(1984~1985 プリンストンプラズマ物理研究所客員研究員)
1987年 東京大学大学院工学系研究科原子力工学専攻博士課程修了 工学博士
1987年 名古屋大学プラズマ研究所助手
1989年 核融合科学研究所助手(改組による配置換)
(1993~1994 マックスプランクプラズマ物理研究所文部省在外研究員)
1995年 同 助教授(2001~2002 京都大学客員助教授)
2004年~ 同 教授(総合研究大学院大学教授兼務 ~2018/3)
2015年~ 同 フェロー
2017年~ 東京大学大学院新領域創成科学研究科客員教授
一貫して超高温プラズマの実験研究に携わる
2004~2010年 文部科学省学術調査官  2010~2016年 同 科学官
核融合実験炉・原型炉に向けた取り組みに携わる
2017年~ 東京大学大学院新領域創成科学研究科客員教授
2020年~ 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授

先端エネルギー工学専攻HPの管理者

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