小野亮研の日常

小野亮研の日常

小野(亮)研の助教の小室淳史と申します。今年の春に本専攻に助教として着任しました。着任早々コロナの洗礼を受けて不安ばかりの新生活スタートでしたが、半年経って徐々に学内の仕組みや事務処理方法などがわかってきて、ようやく軌道にのれてきたかなと思っている今日この頃です
研究室でも密集を避けるために一人での作業が多くなっています。学生とワイワイやる実験も楽しいのでそれがないのは寂しいですが、1人または少人数で黙々と作業出来るのも貴重な時間です。最近はこの時間を利用して実験に使う高電圧パルス電源の作成を行っていました。添付の写真はその出力電圧波形です。小野亮研ではこのパルス電源でプラズマを発生させ、癌の免疫治療に使うといったプラズマの医療応用技術を研究しています。パルス幅10 ナノ秒程度で25,000 Vぐらいの出力を出すのが良い結果を出すためのポイントで、そのような高周波高電圧信号を扱うには確かな技術と豊富な経験が必要です。先日、電源がようやく完成したと思い、電源を制作していた部屋から実験を行う別部屋に移動し再度電源を動かしたところ、出力電圧波形が変わってしまうといった事態が発生しました。高周波数だといろんなものをインピーダンスとみなしてしまうので、環境の変化に敏感です。その時は電源のグラウンドを強化することで事なきを得ましたが、環境に対してロバストな装置を作ることも実験を上手くやるための重要な要素だなと思い知らされました。

先端エネルギー工学専攻HPの管理者

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