アメリカでの研究留学

アメリカでの研究留学

こんにちは。鈴木研究室修士課程2年の佐野亮太です。

今回は私が昨年の9月中旬から今年の3月末までの約半年間行った研究留学についてお話ししたいと思います。留学費用は文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN」から支給していただきました。留学先はアメリカ合衆国はテキサス州にあるテキサスA&M大学であり、Plasma Dynamics Modeling Laboratoryという研究室に所属していました。研究室では日本での私の修士の研究である帯電セイル(Electric Sail, E-sail)の研究を継続して行い、同研究室の教授である原先生にご指導していただきました。原先生は名前からもお察しの通り日本人ですが、留学初日と最終日の挨拶以外はコミニュケーションは全て英語で行いました。ミーティングなどで日本人2人きりの時も英語なので少し不思議な感じでした。学生の居室は研究室独自のものはなく、1つの部屋に複数の研究室が一緒に入っていました。また、多くの学生は朝9時頃には来て、日が落ちる前には必ず帰宅するという生活を送っていました。これは日本人との労働に対する意識の差だけではなく、アメリカの夜は日本ほど安全ではないということも関係していると思います。

次に、テキサスA&M大学について簡単に説明します。テキサスA&M大学はテキサス州のカレッジステーション市に位置し,テキサス州では最古の高等教育機関となっています。また、学生数は約7万人とアメリカ合衆国内で最も多いです。テキサスA&M大学があるカレッジステーション市という場所はいわゆる田舎で交通の便が非常に悪いです。そのため、カレッジステーションの様々な場所から大学への無料シャトルバスが出ています。私もそのバスを利用して大学へ通っていました。因みに、主要なバス停を除き日本の様な正確な時刻表はなく、オンラインでバスの位置情報を常に確認しながらバス停に向かう必要がありました。

また、大学の剣道部の稽古にも参加していました。稽古は週2回あり、大学院での稽古は週1回でしたので日本にいる時よりも多く稽古をしていという少し特殊な状況でした。テキサスA&M大学の剣道部の主将は非常に綺麗な剣道をする方でアメリカの剣道のレベルの高さを身を以て実感しました。実際、2006年世界大会の男子団体では一度アメリカに敗北しています。それを除き日本が男子団体で他国に負けたことは一度もありません。稽古の後は部活のメンバーとご飯に行ったり、主将のアパートでゲームをしたりしていました。私が見た限りゲームは全て日本のもので、日本のゲームの世界シェアの高さを改めて痛感しました。そして、帰国の際にはアパートの掃除や空港への送迎など彼らには非常にお世話になりました。

最後に、海外など自分の慣れない環境で日常生活や研究を行うことは自分の頭で考える以上に精神的に大きなストレスとなります。しかし、その困難を乗り越えることは自分自身を一段と成長させてくれると私自身実感しています。海外留学を迷っている方だけでなく新しく先端エネルギー工学専攻で研究生活を始めようと考えている方は思い切って飛び込んでみてはどうでしょうか。学融合を掲げる新領域創成科学研究科先端エネルギー工学専攻で一緒に楽しい研究ライフを送りましょう。

先端エネルギー工学専攻HPの管理者

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